神戸文化ホールで6月に上演されるダンス作品『STILL LIFE –スティル・ライフ–』の合同取材会が行われ、出演者の森山未來さんが、作品の背景や見どころを語りました。本作は、森山さんがノルウェーの演出・振付家アラン=ルシアン・オイエンさん、アルゼンチン出身のダンサー、ダニエル・プロイエットさんとともに2024年、神戸での滞在制作から創作した作品です。その後、ヴェネツィア・ビエンナーレなど欧州各地で高い評価を受け、2年越しに創作の地、神戸で初上演されます。
 『STILL LIFE –スティル・ライフ–』は、言葉・身体など多様な表現を組み合わせ、人と自然、他者との関係性を問いかける舞台作品。ダンスや演劇、音楽の要素が交錯する中で、つながりの不確かさや孤独を浮かび上がらせ、観客に問いを投げかけ、解釈を委ねる構造が特徴です。混声合唱団はもーるKOBEとの協働により、声や呼吸を含むサウンドスケープが作品に取り入れられた演出も見どころ。森山さんは「異なる土地での経験や出会いが作品に影響を与えています」と話し、故郷・神戸での上演への期待も語ってくれました。


世界各地での滞在制作は、ご自身にどのような影響を与えましたか?
異なる土地を巡ることで、見たことのない風景や人との出会いから多くの刺激を受けました。そうした経験がアイデアの源になり、作品の構築につながっています。アーティスト同士が互いに刺激し合いながら創作できる、非常に豊かなプロセスだったと感じています。
神戸という土地は作品にどのような影響を与えましたか?
神戸という要素が直接的に作品として表現されているわけではありませんが、地元の合唱団との協働や出会いが大きな影響を与えています。特に合唱団の方々とのクリエーションは、作品の重要な要素として最終形にもつながっています。
この作品はどのような内容・テーマを持つ作品ですか?
神戸という要素が直接的に作品として表現されているわけではありませんが、地元の合唱団との協働や出会いが大きな影響を与えています。特に合唱団の方々とのクリエーションは、作品の重要な要素として最終形にもつながっています。
この作品はどのような内容・テーマを持つ作品ですか?
自然と人間の関係性や、他者とのつながりを問い続ける作品です。言葉・身体・音楽が重なり合う中で、観る人それぞれが自由に解釈できる構造になっています。確かなつながりとは何かを模索するような時間が流れています。
神戸で上演することへの思いを聞かせてください。
2024年に3人で神戸に滞在していた時に印象的だったのは「場所」そのものよりも「人」でした。出会った人々との関係や経験が、その場所の記憶として残ります。神戸でも多くの出会いがあり、それが作品にも影響しています。 神戸は自分にとって活動の拠点の一つでもあり、神戸での滞在制作を経て生まれた作品を再びこの地で上演できることは非常に嬉しいです。ここから新たな出会いや文化の広がりにつながればと思っています。

取材会の日には、アラン=ルシアン・オイエンさんからのメッセージも届きました。

みなさん、こんにちは。アラン=ルシアン・オイエンです。現在オスロにおり、まもなく『STILL LIFE』を携えて日本へ向かう準備をしています。この作品は、森山未來さんとダニエル・プロイエットさんという、美しく才能あふれる二人のために創作したコンテンポラリーダンスと演劇を融合したデュオ作品です。 『STILL LIFE』は、私たちと自然との関係についての作品です。アンディ・ゴールズワージー(注)の「私たちはしばしば、自分たちが自然の一部であることを忘れてしまう。だから自然とのつながりを失ったと言うとき、それは同時に自分自身とのつながりも失っているのだ」という言葉に着想を得ています。 神戸でのレジデンスを通して創作したこの作品で日本に帰ってくることを、とても楽しみにしています。6 月に横浜、神戸、静岡で上演し、皆さまにお会いできることを心より楽しみにしています。

(注)アンディ・ゴールズワージー:イギリスの彫刻家・写真家・ランドアーティスト。自然素材や自身の身体を用いた、その場所の特性を活かした彫刻やランドアートで知られている。